医療レーザー脱毛と光(フラッシュ)脱毛の比較
レーザー脱毛と光脱毛は原理がほぼ同じで、近い種類の脱毛方法です。下記の図のように光エネルギーが熱に変換されて、「メラニン色素」の強い(色の濃い)毛にダメージを与えるという原理になっています。
光脱毛とレーザー脱毛の違いは照射する光の波長にあります。光脱毛は、フラッシュ脱毛といわれるように「ピカッ」と光り、かなり眩しいです。(イメージ:カメラのフラッシュ)レーザーはピンポイントの光線なので、眩しくはありません。(イメージ:レーザーポインタ)
処理後にきれいに毛が抜けているから成功というわけではなく、毛乳頭などが完全に破壊されているかが重要です。熱が毛乳頭などにうまく伝わっていない場合は、また再生してしまいます。一般的にはレーザーの方が破壊できる確率が高いといわれています。
うぶ毛や色素沈着のある部位は難しい
女性の手の甲や顔などに生えているメラニン量の少ないうぶ毛は、レーザーが反応しにくく、色素沈着が濃い乳首や性器、肛門周辺などには、レーザー脱毛は不向きです。(こうした箇所は絶縁針脱毛などが適している)
太い毛の方がレーザーなどの効果が高いと言われたりしますが、これはあくまでも反応のはなしであって、太い毛の方が効果が高くなるわけではありません。(太い毛は一般的に言って毛根なども丈夫なため脱毛効果が下がる傾向がある)
レーザー脱毛、光脱毛比較表
一般的に言って、光脱毛よりもレーザー脱毛の方が高額な施術料金となります。
光脱毛の場合、1回の照射で毛の毛乳頭などを破壊するまでには至らないため、複数回の施術が必要になるケースが多いです。
光脱毛 | レーザー脱毛 | |
---|---|---|
光 | カメラのフラッシュのような波長の長いプラズマ放電を利用した光。一瞬なので肌に熱を持ちにくい。 | 単一のレーザー光を照射。長時間照射すると皮膚が炎症を起こすこともある。 |
範囲 | 広い(4㎠〜8㎠程度) | 狭い(2~4㎠程度) |
痛み | 少し痛みを感じ、少し熱いと感じる程度(個人差) | 痛みがある。濃い毛や脂肪の少ない部位は感じやすい。 |
脱毛時間 | 照射面積が広いので早い。(性能にもよる) | 一般的に光脱毛よりは時間がかかる。 |
効果 | 短期で生えてくることもある(性能、個人差あり) | 長期維持できる(性能、個人差あり) |
価格 | 安い | 高い |
受けられる施設 | エステサロン | 医療機関・クリニック・免許のあるエステサロン |
レーザー脱毛は高額になりますが、効果をどこまで求めるかによって変わってきます。光脱毛の方が回数が多くなったり、長期間の比較になるとどちらが安いかは難しい比較になります。最近ではレーザー脱毛を施術できるところも増えてきて、価格もやや下がってきています。